こむら返り

おはようございます、

 

トウイーです。

 

今回は、こむら返りについて、お話します。

 

足がつる、いわゆる「こむら返り」とは、とくにふくらはぎの筋肉が痙攣すること。医学的にはこむら返りは有痛性筋痙攣といって、強い痛みを伴う筋肉の痙攣を指します。「こむら(腓)」とはふくらはぎを指す言葉です。「つる」とは、足や手などの筋肉が伸縮バランスを崩してしまうことで、異常な収縮を起こし、元に戻らない状態をいいます。

一般的に、急に体を動かしたときに起こりやすい症状ですが、栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差が原因で起きることがあります。たまに発生するくらいならそこまで気になりませんが、足を酷使させたわけでもないのに、頻繁に起きる場合、筋肉疲労以外にどんな原因が考えられます。

原因によって、昼間タイプと、夜間、寝ている最中や明け方に起こるタイプがあり、昼間型は運動中あるいは運動直後に起こることがほとんどで、準備運動の不足や、多汗による運動中の脱水、筋肉疲労が原因といわれています。(電解質・水分のバランス異常)

夜間、寝ているときにはつま先が伸びてふくらはぎの筋肉が縮んだ状態であることが多く、運動神経が刺激を受けると筋肉を収縮させやすい状態にあり、さらに、足裏に圧がかかっていないために筋肉の緊張を調整する機能が働きにくく、もしふくらはぎの筋肉は刺激を受けて、収縮の範囲が超えると、こむら返りが発生します。

大脳から発信された信号が脊椎中の神経系を通り、ふくらはぎへと直結する末梢神経へ伝達されて初めて収縮運動を起こすのが通常のメカニズムですが、場合によってはその信号がふくらはぎ内の一部の筋肉にしか伝達されないため、その筋肉部のみが過度に収縮するという異常な事態が引き起こされることがあります。その異常な収縮により痙攣を起こしてこむら返りが起きます。

運動を長時間続けて疲れていたり、ウォーミングアップが不足していたり、体力が落ちていたりする時、運動不足などの時に起こりやすくなります。特に高齢者の多くは慢性の運動不足のために常に腓腹筋が緊張した状態にあり、少し足を伸ばしたりふくらはぎを打ったりしただけでもこむら返りを起こすことがあります。睡眠時にも起こる場合が有ります。

夜間のこむら返りを繰り返すような場合、こむら返りを引き起こす原因となる病気が潜んでいる場合があります。例えば、下肢静脈瘤、肝硬変、甲状腺機能低下症、脊髄疾患、多発神経炎、腎不全(血液透析)、糖尿病、不安定狭心症などの循環器疾患や神経・筋疾患。胃切除術後のカルシウム不足、ビタミンD不足からくる骨障害として見られることもあり、利尿剤を服用しているために電解質異常を起こしているケースと下痢による脱水があるケースもあります。

こむら返りの予防には、筋肉ストレッチや適度な運動を通して日頃から筋肉を鍛え、運動後には水分と電解質の補給を怠らないよう。そして、筋肉を冷やさないことも大事です。特に夏は汗がよく出来て、そして、冷房も強い室内には、注意しなければなりません。

同時に、バランスのいい食事と水分補給で体内のミネラル(電解質)のバランスを維持することを心がけましょう。とくにビタミンB1やEが不足するとこむら返りを起こしやすいといわれています。肉や豆類、緑黄色野菜、牛乳などで効果的に取り入れことも考えましょう。漢方の芍薬甘草湯はこむら返りの予防にも治療にも有効です。登録販売者や薬剤師・医師に相談の上、試してみてもいいかもしれませんが、予防より、けいれんが起こる時に飲むの方が効果的です。