疲労感

おはようございます、

 

トウイーです。

 

今回は、疲労感について、お話します。

 

疲労感はプライマリ・ケア外来を受診する患者のおよそ20%にみられる。最近では若年者のおよそ1/3 は週のうち4 日以上疲労感を自覚しているといわれており、それが原因で社会的活動に支障をきたすケースも多くみられる。患者が訴える疲労感には、狭義の疲労感、すなわち通常活動後の極度の消耗感、または通常活動を始める活力の不足感をはじめ、過剰な眠気や筋力低下、呼吸困難といった状態が含まれる。

 

狭義の疲労感については、次の 3 つの症状に、どの程度あてはまるかを、それぞれ 1 ~ 6 点の 6 段階で評価する。

  • 運動すると疲れを感じる
  • 何か物事を始めてもすぐに疲れてしまう
  • 気力がない

眠気については、次の 6 つの状況において、どの程度眠くなる傾向があるかを、それぞれ 0 ~ 3 点の 4 段階で評価する。

  • 座って読書しているとき
  • テレビを見ているとき
  • 公共の場でじっと座っているとき
  • 乗客として車に一時間乗っているとき
  • 座って人と話をしているとき
  • 昼食後、静かに座っているとき

狭義の疲労感と眠気のいずれも合計点は 18 点満点である。それぞれの合計点を比較することで、狭義の疲労感と眠気のどちらが優位であるかを判定することができる。

 

原因について、

最も頻度の高い原因は、大うつ病性障害と全般性不安障害である。睡眠障害においても比較的よくみられる。睡眠障害には様々なものがありますが、疲労感を呈する原因として特に頻度が高いのは、不眠症、そして睡眠関連呼吸障害に分類される睡眠時無呼吸症候群である。薬剤性の疲労感は主に降圧薬や抗ヒスタミン薬などによって引き起こされ、特に 2 種類以上の薬剤を服用した場合に発現しやすいといわれている。薬剤の種類によっては睡眠障害を伴うこともある。

 

頻度の低い原因としては、妊娠、そして貧血や糖尿病、甲状腺機能低下症、心・肝・腎不全、悪性腫瘍などの内科的疾患が挙げられる。妊娠と内科的疾患はいずれも早期診断によって有効な対処・治療が可能であり、見逃したくない原因であるといえる。

注意すべき症状について、

1)体重減少:糖尿病、悪性腫瘍。

2)結膜または結膜辺縁の蒼白:貧血。

3)甲状腺腫大:甲状腺機能低下症。

4)浮腫:心・肝・腎不全、甲状腺機能低下症。

5)続発性無月経:妊娠。

 

さわやかでは、ウイルス対策として

ベッドや機械の消毒、

スタッフの手の消毒、

マスクの着用、

院内の換気を徹底しています。

安心してご来院ください。

 

よろしくお願いいたします。