肩甲背神経と長胸神経障害(中斜角筋症候群)
おはようございます、
トウイーです。
今回は首と肩の痛みについて、お話します。
肩甲背神経と長胸神経の障害では、肩甲骨の動きが不安定になり、上肢の挙上運動に障害が現れ、又、肩甲骨の固定が緩くなるため、肩甲骨の内側縁が胸郭から浮き上がる翼状肩甲と呼ばれる徴候が現れます。
肩甲背神経の障害では、主訴がかなりの頻度で肩甲骨内側縁に沿う痛みや痺れを訴えることが多いです。
この絞扼性神経障害は中斜角筋症候群として知られて、中斜角筋による神経絞扼部位に圧痛が現れます。
肩甲背神経は肩甲挙筋や菱形筋に覆われて走行するため、外力による障害は極めて稀でありますが、長胸神経は前鋸筋上で皮膚の下を長く走行する為、牽引、摩擦、圧迫等による物理的な力により障害を受けやすくて、
障害の原因として、重いリュックサックを長時間背負う、ゴルフスイングやテニスのサーブなどの肩甲骨を激しく動かすスポーツ、腕を挙上した側臥位(横向き)で眠るなどを挙げられます。
症状としては、菱形筋の筋力低下による症状は、ドアを引いたり、ボートを漕ぐなどの引く動作、お尻のポケットに手を入れる、背中に手を回して掻く動作など、肩甲骨の内転と下方回旋を用いる動作に障害が生じます、前鋸筋の筋力低下による症状は、ドアを押して開ける、前方へ手を伸ばして物を取るなど、肩甲骨の外転と上方回旋を用いる動作に障害が生じます。翼状肩甲も生じます、翼状肩甲の原因として、長胸神経障害(麻痺)による前鋸筋の筋力低下や、肩甲背神経障害による大・小菱形筋の筋力低下や副神経障害による僧帽筋の筋力低下でも生じます、菱形筋、又は僧帽筋(中・下部線維)麻痺では肩甲骨を内方へ引く力が低下する為、外方挙上(外転)時に翼状肩甲が特に顕著になります(外転した状態で体を前方に傾けるとより顕著になる)。
治療に対して、
肩甲背神経障害:斜角筋、肩甲挙筋、菱形筋とそれらに関連する筋肉(拮抗する筋肉と共同して働く筋肉)の反応点への鍼治療や徒手による治療を行います。
長胸神経障害:斜角筋、前鋸筋とそれらに関連する筋肉(拮抗する筋肉と共同して働く筋肉)の反応点への鍼治療や徒手による治療を行います。
斜角筋のストレッチも有効です。
さわやかでは、ウイルス対策として
ベッドや機械の消毒、
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よろしくお願いいたします。